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高血圧とEDの関係とは?

高血圧はEDにも関係があります

当サイトでも紹介しているED治療専門大手のユナイテッドクリニックさんで『血圧とEDの関係が気になる』と患者様から多くのご質問があったそうなので、今回は高血圧とEDの関係性についてお話ししていきましょう。

テレビやインターネットでもよく目にする単語である『血圧』とは、血管の太さと、その中を流れる血液の量で決まります。水道を流れる水と、ホースの太さの関係と同じように血流が多ければ、また血管が細ければ圧力は高くなります。反対に血流が少なく血管が太ければ血圧は低くなります。

高血圧とは「血圧が正常の範囲を超え、高く維持された状態」のことを指し、日本高血圧学会の調査によりますと国内では約4000万人もの高血圧の方がいると言われています。厄介な事に、高血圧そのものは自覚症状もなく、普段の生活の中で気付く事は困難です。しかし放っておくと虚血性心疾患や脳卒中や心不全といった重大な疾患を招く事から「サイレントキラー」の異名を持っています。高血圧の他に肥満、糖尿病、高脂血症。これらとの合併は「死の四重奏」とまで称されていましたが、最近では「メタボリックシンドローム」の名称をよく聞くようになりました。何十年も人々を悩ませているこれらの症状も、近年では大規模な臨床試験が多く行われており、高血圧治療のガイドラインでは科学的根拠に基づく降圧剤(血圧用の薬、降圧薬とも)の選択が推奨されています。

普段の食生活やストレス等が原因でもなってしまう高血圧ですが、その症状だけでなく、治療に用いる降圧剤の副作用でED(勃起不全)を発症する可能性があることもよく知られています。

高血圧がEDに繋がる原因とは?

それでは、実際どのようにして高血圧がEDに繋がってしまうのか、というお話をしていきましょう。まず勃起とは、性的な刺激によって大脳が興奮すると、その興奮が脊髄を通って勃起中枢に伝わります。そして、ペニスの陰茎海綿体の神経に届き勃起が起こるという仕組みです。その際、陰茎海綿体に多くの血液が流れ込み、ペニスが硬直した状態の事を勃起といいます。一般的なイメージですと、高血圧と聞くと血が多く流れると勘違いされやすく「高血圧になったらペニスに血液がたくさん流れ込んで、勃起はむしろ強くなるんじゃないの?」と思いがちですが、それは誤りでむしろ糖尿病と並んでED併発のリスクを上げてしまう病気なのです。

高血圧は心臓をはじめ、身体各所の血管にも過度な負担をかけてしまいます。その結果として、血管が損傷し狭く硬くなってしまい動脈硬化が起こります。この動脈硬化が起こると全身の血流が悪くなり、中でも陰茎の血管は非常に細く繊細になっていますので、EDを併発する可能性が高くなってしまいます。高血圧の他にもEDを招きやすくなる血管に障害を与える主な病気として、先述した糖尿病や、更には高脂血症が挙げられます。実際にEDでクリニック等にご相談に来られる方の中で、高血圧や糖尿病の方、または両方を併発している方の割合が多いデータがあります。

このように、高血圧等の身体的要因で起きるEDの事を「器質性ED」といいます。こちらの治療に適しているのが、バイアグラ(シルデナフィル)、レビトラ(バルデナフィル)、シアリス(タダラフィル)等のED治療薬です。高血圧で治療中の方にはED治療薬の制限はありません。これらのED治療薬の服用が、高血圧性EDの患者様に対しては、ED治療の第一の選択となっています。また、治療薬だけでなく、EDを悪化させないためにも普段の生活での血圧のコントロールが重要になってきます。血圧を目標値内に抑え、動脈硬化を抑制し器質性EDの悪化を予防していきましょう!

高血圧を予防、治療するには?

高血圧の症状が見られる方の9割が日々の食生活やストレスからくる、いわゆる生活習慣病になります。そのため、生活習慣の改善が高血圧の予防や改善に繋がると言われています。

まず初めに食生活の改善ですが、具体的には、塩分を控えることで血圧を下げる事ができます。しょう油などの調味料のかけすぎに注意するといった心がけも必要ですね。野菜や果物を積極的に取ってもよいでしょう。食生活の改善とともに、太り気味の人は減量にも取り組む事が出来ます。また、お酒を普段からよく飲まれるという方は、出来る限り飲みすぎず、適量にとどめるようにしましょう。「今日からお酒は一滴も飲まないぞ!」のような、極端な禁酒はしなくても構いません。1日の適量の目安ですが、ビールなら中瓶1本(500ml)、ワインならグラスに1.5杯(180ml)、日本酒なら1合(180ml)、焼酎なら0.6合(108ml)程度です。

そして運動を習慣化することも大切です。もちろん、スポーツ選手のような激しい運動は必要ありません。ウォーキングやジョギング、サイクリングなど、簡単に取り組めるもので構いません。自分が継続しやすい運動を選ぶとよいでしょう!

更に、ED治療薬には、若干ですが血圧を低下させる場合もあります。血圧が高めの状態で推移している場合、その下げ幅が大きくなる場合がありますので、注意を要します。ですので、例えば血圧が170/100以上の方や、90/50mmHgを下回る方はED薬を使用する事ができません。降圧薬との併用は、殆どの場合問題有りませんので、まずはご自身で血圧の管理を行い、 その上で専門の医師に相談した後、医師の指示で処方されましたED薬を正しく服用する必要がございます。

先ほども少しお話しましたが、高血圧は自覚症状もなくご自身で判断するのが難しい病気です。当サイトに掲載しておりますED治療専門のユナイテッドクリニックさんでは、初診再診料は無料となっております。少しでも不安な事、ご心配な事がありましたら、お気軽に専門の医師にご相談下さいね。