シアリスはイーライリリー社が開発した第3のED治療薬
日本ではシアリスはイーライリリー社が製造、日本新薬が販売しているED治療薬です。バイアグラ、レビトラに次いで販売された第3のED治療薬です。日本国内では2007年に製造・承認されています。主成分は「タダラフィル」です。
バイアグラ(シルデナフィル)、レビトラ(バルデナフィル)の即効性ED治療薬と違い、シアリスはゆっくりと効果を発現し、長時間作用するED治療薬です。金曜日の夜に服用すると日曜日まで効果が持続するため、欧米では「ウィークエンドピル」と愛称がつけられています。
シアリスは発売当初から段々とシェアを伸ばし、2013年には年間の処方数がバイアグラを超えました。シアリスのシェアは40%を超え、2018年現在、ED治療薬の処方のほとんどが、バイアグラかシアリスとなり、この2剤によるED治療が主流となっています。
海外で販売されているシアリスジェネリック
そんなシアリスですが、海外では「タダリスSX」「メガリス」「フォーゼスト」等がすでに海外で販売されています。バイアグラを販売しているファイザー社も最近はジェネリック医薬品の製造販売に力を入れており、「タダリフト」というシアリスジェネリックの製造販売をしています。また日本でも降圧薬等で合剤が販売されていますが、シアリスと早漏治療薬ダポキセチン(プリリジー・ポゼット)の合剤である「タダポックス」なども販売されています。いろんな種類のシアリスジェネリックが販売されていて面白いですね。バイアグラとシアリスは同じ機序の違う薬剤ですので、同時に飲むのは控えましょう。
日本国内でのシアリスジェネリックの発売時期は2018年9~10月ごろ?
海外ではすでにたくさんのシアリスジェネリックが発売されています。では日本国内でシアリスジェネリックは発売されるのはいつになるのでしょうか?
実はいつ頃シアリスジェネリックは発売されるか定かではありません。ただシアリスは2018年8月ごろに特許権がきれてしまうのではないかといわれています。今年の夏に特許がきれてしまう可能性があるということは日本製シアリスジェネリックの発売時期も間近かもしれませんがどうでしょうか?
特許権がきれた後、後発の製薬メーカーが製造承認を得る時間を考慮すると、「2018年9~10月ごろ」日本国内でシアリスジェネリックが発売されるのではないか、と予想されます。
シアリスジェネリックは『タダラフィル20㎎「会社名」』?
バイアグラは2014年6月からバイアグラジェネリックである「シルデナフィル」が東和薬品、富士化学工業、陽進堂、あすか製薬・武田薬品、キッセイ薬品、大興製薬・本草製薬、大興製薬・麻耶堂製薬、辰巳化学、シオノケミカル・アルフレッサ、テバ製薬から発売されています。このようにバイアグラジェネリック(シルデナフィル)はたくさんの製薬メーカーから処方されています。マイラン社だけは承認を得たものの実際に販売はしていないようです。多くが、『シルデナフィル+㎎数+「会社名」』で販売されています。
そのためシアリスのジェネリックが発売されるときも同様の可能性が考えられます。ジェネリックは成分を名前にすることが一般的でジェネリックの名前は『成分+剤型・㎎数+「メーカー名」』となります。
そのため東和薬品が販売しているバイアグラジェネリックの場合、『シルデナフィルOD錠50㎎VI「トーワ」』と名づけられています。東和薬品のバイアグラジェネリックはレモン味とコーヒー味があり、ファイザー社のバイアグラ錠よりも服用しやすくなっています。シアリスジェネリックも同様に『タダラフィルOD錠20㎎「トーワ」』などと販売されるかもしれませんね。
シアリスジェネリックはクリニックで処方してもらいましょう。
シアリスなどED治療薬自体は安全性が高い医薬品ですが、シアリスのネット通販などでは偽物が多く、事故が報告されています。日本でも名古屋でネット通販によると思われる死亡事故が2例報告されています。またアジアでも糖尿病薬混入による死亡事故が報告されていますので、シアリスやシアリスジェネリックの処方はクリニックで処方をお勧めしています。
当サイトでもお勧めクリニックを紹介していますので是非ご参考ください。