10月に入り、台風の影響もあって雨が続く日も多く、とても涼しくなってきましたね。季節の変わり目には体調を崩しやすい事も多いかと思います、体調管理には十分にお気を付け下さいませ。
さて、今日のテーマはED治療にも関係のある「心」の部分のお話しです。以前、不安やストレスから発症する「心因性ED」をご紹介しました。肉体的なものではなく、精神的な事からEDになってしまう事も多いんですね。今回、ED治療大手ユナイテッドクリニックさんにお話を伺った所、最近は医師との診察中、とても不安な様子でお話しされる方が多いそうなんです。今回は、心因性EDの点を踏まえながら、普段の心構えについてお話ししていきましょう。
心因性EDとは?
まずは、心の状態からくるED、「心因性ED」について、お話ししていきましょう。こちらは普段の生活で起こるストレスや疲労、行為の前に湧き上がる不安などが引き起こしてしまう精神的な症状です。人によって原因は広く様々で、仕事の失敗や人間関係などがうまくいかなかった際に生まれたストレスが原因となることもあれば、パートナーとの性交がうまくできなかった経験があると、次も失敗するんじゃないか・・・と不安になり、これが原因となることもあります。このタイプのEDは特に、普段は意識していなくても、同じ状況になった際に突如湧き上がってくる事も多く、日常生活では気付きにくい事もありEDを悪化させることもしばしばです。
また最近では、精神疾患が原因であるパターンも多く見受けられます。例えば鬱(うつ)病や躁うつ病、不安神経症や統合失調症などがあります。またお酒(アルコール)や薬物への依存症も、精神疾患の範疇に入れられます。特にうつ病は、年々男性患者が急増しているため、心因性EDの大きな一因となっているようです。更に向精神薬や抗うつ薬の中には、中枢系に作用するものが多くあるため、勃起に影響を与えてしまう可能性もあります。そういった場合は「薬剤性ED」に該当しますので、担当の医師に相談し、薬の内容を変えるなどの工夫が必要になってきます。また、うつ病の症状があっても、本人にうつ病であるという自覚がなく過ごしている場合もあり、精神科や心療内科で治療を受けていない方もいらっしゃいます。ED症状や性欲の減退が、うつのサインとして現れるケースもありますので、少しでも不安になったらすぐに専門の医師に相談してみるのがよいでしょう。
前向きな気持ちで治療と向き合おう
先ほど「不安な気持ちで来院される方」と少しお話ししましたが、これはご自身の症状に不安があるだけでは無い方が多いのです。ご自身の症状に対する不安をはじめ、処方されるお薬に対する不信感や、更には医師の話にすら不信感を覚えてしまう方もいらっしゃいます。そういった方々の殆どは治療が初めてだったり、飲んだ事のないお薬、初めて聞く情報に多くの不安を一気に覚えてしまった場合が多いのです。まずは、医師のお話をしっかりと受け止めて、医師の元に処方されたお薬に不信感を持たず、「先生から言われた通り、これを飲んで、治療をがんばるぞ!」といった前向きな気持ちで治療を続けていく事が大事ですね。後ろ向きな気持ちでいると、不安が更に重なってしまい、いくらお薬を飲んだ所で効き目が落ちてしまう「心因性ED」が悪化してしまうのです。
また普段、小さな事でもすぐにイライラしてしまう事はありませんか?コンビニや飲食店などで、少し対応が遅かったりしただけでも、店員さんに強くあたってしまったり、些細な事で身近な人を怒鳴りつけたりしていませんか?不安も心因性EDの原因になりますが、こういった普段のストレスが同じ症状を引き起こしてしまう場合もあります。『些細な事があっても許してあげよう』といった、他人を思いやる気持ちを大事にすると、自身に何があっても物事に対して心が前向きになります。そうすると、治療に対しても前向きに挑む事ができるようになり、不安やストレスを抑える事が出来、心因性EDの対策に繋がるわけですね。
気分転換で心も身体もリフレッシュ!
人間は、嫌な事があるとどうしても引きずってしまうものです。自分の失敗は、思い出すと嫌になりますよね。そんな時には、楽しい事で上書きしてしまうのが一番効果的なんです!皆さんは普段、どういった方法でストレスを発散していますか?このコラムを書いている私がおすすめするのは、ズバリ運動です。急に激しい運動から始めるのは身体によくないため、私は最近ではウォーキングがてら、体感型アミューズメント施設を巡ったりして、身体を動かしています。とても気持ちいいですよ!
適度な運動などでストレスを発散し、正しい食生活を行い身体を健康に保ち、心身共にリフレッシュする事もED改善の大事な要素なのです。まずは、ご自身の身体を思いやる気持ちから大事にしてみませんか?広い心を持って、前向きに治療に臨みましょう!