このコラムを見ていて「EDは40代以上の人がなるイメージ」と思うかも知れませんが、実は20代や30代の方でもEDにはなります。それにEDの患者数は年々増加傾向にあり、20代や30代の方の若年性EDも増加傾向にあります。
若年性EDの原因
※ストレス
20代の方は生活環境が大きく変わります。大学を卒業して初めて社会に出て働く人、見知らぬ土地での初めての1人暮らしなど、生活環境が変わり、知らず知らずのうちにストレスを抱えてしまいます。
30代の方は仕事にも慣れた頃で、責任感のある仕事や、大きなプロジェクトのリーダーに選ばれたりと、仕事上でのストレスも増えてきます。ストレスを抱えると男性ホルモンのテストステロンの分泌量が減ってしまいます。テストステロンの分泌量が減ってしまうとEDになってしまいます。
※経験不足
20代の方は性行為に慣れていなくてEDになることがあります。初めての性行為の時は緊張する男性がほとんどです。「失敗したらどうしよう」「満足してもらえなかったらどうしよう」など考えて、緊張や不安が原因でEDになってしまいます。また1度失敗してしまうとトラウマになりEDが続いてしまうことも多くなります。リラックスしていないとなかなか勃起はしません。リラックスしていいると副交感神経が優位になり、脳から勃起の指示が出ます。緊張してしまうと交感神経が優位になるため、勃起の指示が上手くいかずに勃起しにくくなります。
※疲労
30代になると仕事量も増えることが多く、遅くまで残業している人もいると思います。それに家庭を持ち、家族のために必死で働く方も多くいます。しかし、このような生活を続けると疲労が溜まりEDになってしまいます。10代や20代の頃は仕事が終わって、朝まで飲んだり、遊んだりしても翌日には疲れが取れていたのに、30代になるとなかなか疲れが取れなかったりします。疲れが溜まると副交感神経と交感神経のバランスが崩れてしまいます。このことでEDになってしまいます。
※睡眠不足
「動画サイトを見ていたら、気が付いたら朝だった」「仕事終わりに朝まで飲んでいた」など10代や20代のときにはありがちなことです。男性ホルモンのテストステロンは主に就寝中に分泌されます。睡眠不足が続くとテストステロンの分泌治療が減ってしまうため、EDになってしまいます。
※マスターベーション
刺激の強いアダルト動画を見たり、マスターベーションをしたりすると、膣内に挿入した時に刺激が弱く感じ、萎えてしまうことがあります。
改善方法
若年性EDの改善方法はED治療薬を服用しつつ、生活を見直してみることが重要です。
自分自身が現在、どれだけのストレスを抱えているのか知るのも大事です。労働基準衛生法が改正されて、労働者が50人以上いる事業所では2015年12月から毎年1回、ストレスチェックを労働者に対して実施することが義務付けられました。職場でストレスチェックをしたことがある人もいるでしょう。このストレスチェックには様々な項目があり、自分がどんなことでストレスを抱えているのか知ることも出来ます。どんなことでストレスを抱えているのか知ることによって自分に合ったストレスの解消方法を見つけることが出来ます。
また過去の失敗でEDになっている場合は、ED治療薬を服用したことによって相手に満足してもらえれば、自信にも繋がります。自信を持てばED治療薬を服用しなくても勃起することができるようになります。スポーツなどでもイメージトレーニングをしますが、セックスでも成功するイメージトレーニングをすることもEDの改善に繋がります。
疲れが溜まっている場合はゆっくり休むことが必要です。疲れている状態で車を運転して事故をしたなどの話はよく聞きます。疲労はED以外にも様々な病気を引き起こすこともあります。またゆっくり休んでも疲れが取れない場合は何らかの病気の可能性もあるので病院に行くようにしましょう。
疲れを取るには質の良い睡眠をすることが良いです。お昼にゆっくり寝たから夜更かししようと考えるのではく、夜はちゃんと寝るようにしましょう。午後10時~午前2時の間は男性ホルモンのテストステロンが多く分泌されるのでこの間には眠っていられるようにすることをお勧めします。
マスターベーションをするときもペニスを強く握ったり、速くこすったりせずに、なるべく弱い刺激をペニスに与えるようにして下さい。
1人で悩まない
「若いのにEDになってしまった、どうしよう」と1人で悩まないでください。同じように悩んでる人か数多くいます。確かに20代や30代でEDになってしまうとショックも大きいですが、そのまま何も対策をせずにほっておくことはEDを長引かせてしまいます。EDになってしまったことがストレスになり、そのストレスでEDが治りにくくなります。ED治療を専門としているクリニックには20代や30代の方も通っています。1人で悩んでいる時間をクリニックに行く時間に変えてみるとEDによるストレスも軽減され、悩みも解決されるでしょう。