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シアリスジェネリック フォーゼスト処方

シアリスとは

シアリス(Cialis)とは、世界で3番目に開発されたED治療薬で、2003年にアメリカに本社を置くイーライリリー・アンド・カンパニーから製造・販売が開始されました。国内では、日本イーライリリー株式会社から2007年7月に販売が開始され、現在では日本新薬へ販売が移管されました。主成分はタダラフィル(Tadalafil)です。一日の極量である「シアリス錠20mg」は、シアリスを服用してから効果発現時間が1時間~2時間ほどで、効果持続時間が30時間~36時間ほどです。ED治療薬のバイアグラとレビトラよりも食事やアルコールの影響をほとんど受けず、副作用の発現頻度も少ないため飲みやすいことが特徴です。錠剤の形状と色は、涙型・黄色です。シアリスは、効果が長時間続くことからアメリカやヨーロッパなど、世界からウィークエンドピルと呼ばれいて人気のED治療薬です。

シアリスジェネリックとは

ジェネリック医薬品とは、新薬の特許期間が満了して厚生労働省から承認を得ることで製造・販売することができる薬剤です。新薬は先発医薬品ともいい、ジェネリック医薬品のことを後発医薬品とも呼びます。新薬は研究費と開発費が掛かる分で価格が高い薬剤が多いですが、ジェネリックは、新薬と有効成分・効果が同じでありながら価格が低く設定されています。価格を抑えられる理由は、新薬のデータがあるため成分の研究や開発費を掛けなくて済むためです。しかし、薬剤使用の安全性は勿論のことですが、品質管理や製造管理などの厳しい基準をクリアし、新薬と同効果・同効能であり国が認めなければジェネリック医薬品として認められません。

日本国内では、シアリスの特許期間がまだ残っているために製造することはできません。しかし、世界ではその国の法律などでシアリスジェネリックを製造や販売することができます。ED治療薬のバイアグラの製造・販売元として有名な世界大手製薬会社であるファイザー社もシアリスジェネリックである「タダリフト」の製造と販売を行っています。シアリスジェネリックにも種類があり、タダリス、タダライズ、タダシップ、メガリス、アプカリス、そして今回説明するファーゼストなど数多くの薬剤があります。

フォーゼストとは

フォーゼスト(Forzest)とは、世界でも有名な製薬会社であるサンファーマ株式会社(Sun Pharmaceutical Industries Limited)が製造と販売しているシアリスジェネリック医薬品です。サンファーマ株式会社は、シアリスジェネリックの他にも精神薬、胃腸薬、神経薬、心臓薬、呼吸器系薬、糖尿病薬、形成外科薬など幅広くジェネリック医薬品を製造しています。アメリカやアジア、ヨーロッパなど世界150ヵ国に輸出しており、2014年の時点でジェネリック医薬品分野で世界5位、そして45箇所の製造拠点と4箇所の薬剤研究センターを持っています。

フォーゼスト錠20mgは、有効成分がシアリスと同じタダラフィルです。効果もシアリスジェネリック医薬品ですので、フォーゼストを服用してから1時間~2時間ほどで効果が発現し、持続時間は30時間~36時間ほどです。先発品であるシアリスには5mg錠、10mg錠、20mg錠の用量がありますが、フォーゼストは、一日の極量である20mgのみ製造と販売がされています。シアリスと同様でフォーゼストは、食事とアルコールの影響を受けにくいED治療薬ですが、過度な飲酒や脂分の多い食事を大量に摂取すると成分吸収が阻害されます。効果を安定させるためにはできるだけ空腹時に服用するようにしましょう。

フォーゼストの副作用

フォーゼストは、シアリスジェネリックですので同様の副作用と発現頻度です。顔の火照りや目の充血、頭痛などの副作用が発現する可能性があります。これらED治療薬は、血管に作用し血管を拡張する薬剤ですので血流が良くなり、血管に関係する副作用が現れると考えられています。他にも、血管が拡張されることで鼻詰まりや眩暈がする場合もあります。しかし、これらの副作用は、薬剤の効果がしっかり効いている証でもあります。酷い頭痛などはロキソニンなどの鎮痛剤、服用して胃がむかむかした場合は胃薬などを併用することが可能です。フォーゼストの効果持続時間を過ぎても酷い副作用が続くようでしたら、専門の医療機関にご相談ください。

フォーゼストの併用禁忌

フォーゼストの有効成分である「タダラフィル」は、ED治療薬の中では併用禁忌薬が少ない薬剤ですが、服用することが出来ない場合もあります。成分であるタダラフィルに対してアレルギー(過敏症)を起こす方、高血圧の方でニトログリセリンなどの硝酸剤を使用している方、重度の腎障害や肝障害の方、脳梗塞や脳出血そして心筋梗塞の既往歴が6ヵ月以内の方、網膜色素変性症の方、心血管系障害を有するなど性行為をすることに不適当と考えられる方など様々です。ED治療薬をご自身で判断して服用することは危険です。薬剤を服用する前にED治療専門の医療機関にご相談ください。